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インプラントで歯がない期間の対処は?期間はどのくらい?注意点も紹介

2025.10.01

インプラント治療は、失った歯を補うための効果的な方法ですが、治療の過程で「歯がない期間」が生じることがあります。

この期間がどのくらい続くのか、見た目や日常生活にどのような影響があるのか、不安を感じる方も少なくありません。

この記事では、インプラント治療中に歯がない状態になる期間やその理由、歯がない期間にできる対処法や注意点などについて詳しく解説します。

治療前に知っておくことで、インプラントを検討する際の参考になるでしょう。

インプラントで歯がない期間はある?見た目は?

インプラントで歯がない期間はある?見た目は?

インプラント治療は、入れ歯やブリッジと比べて治療期間が長く、治療の過程で歯がない期間が発生することがあります。

特に、見た目が気になる前歯の場合、不安に感じる方もいるかもしれません。

ここでは、インプラント治療の流れに沿って、歯がない期間がどのタイミングでどの程度あるのかを解説します。

インプラントで歯がない期間はどのくらい?

インプラント治療は、治療開始から完了までに短くても3か月、長ければ1年ほどかかるのが一般的です。

そのなかで歯がない期間は数週間から数か月に及ぶことがあります。

ただし、実際には仮歯を入れることが多いため、完全に歯がない期間が長期間続くワケではありません。

インプラント治療の流れで見る歯がない期間

インプラント治療は以下のような流れで行われます。

1.カウンセリング治療期間・費用・リスクなどを確認。疑問点はこの段階で解消しておくのを推奨
2.精密検査骨の厚さや神経の位置などをCTやレントゲンなどで確認。検査後に治療プランを作成する
3.手術前の処置骨の厚みが足りない場合は骨造成を実施。口腔内の健康状態を整えてから手術へ
4.インプラント手術(1回目)局所麻酔で顎の骨にインプラント体を埋め込み、縫合して終了。日帰り手術が一般的
5.待機期間約2~6か月待機する。多くの場合、仮歯を装着して見た目や噛み合わせに配慮する
6.2回目のインプラント手術歯肉を再度開き、連結装置(アバットメント)を装着。仮歯をつけるのが一般的
7.被せ物の型取り・装着セラミックなどの高品質の素材から被せ物を選ぶと、天然歯のような見た目に仕上げることも可能
8.メインテナンス3か月に1回程度の検診が目安。インプラント周囲炎や破損などのトラブルを予防する

この流れの中で、歯がない期間は以下の3つの期間です。

  • カウンセリング・検査段階
  • インプラント手術後の待機期間
  • アバットメント装着後の安定期間

これらの期間になぜ歯がないのかを詳しく説明します。

カウンセリング・検査段階

歯を失ってからインプラント治療が始まるまでは歯がない状態です。

虫歯や歯周病の治療、骨造成手術などの処置が必要な場合は、この期間がさらに延びます。

インプラント手術後の待機段階

インプラント体(フィクスチャー)を顎骨に埋め込んだ後、骨としっかり結合するまでに2〜6か月かかります。

この期間に仮歯を装着しない場合は、歯がない期間となります。

アバットメント装着後の安定期間

手術が2回ある場合、2回目の手術後に歯肉が安定するまで1~2週間程度の期間があります。

この期間も歯がない状態になるため、仮歯の装着を行うのが一般的です。

インプラントで歯がない期間はどうする?

インプラントで歯がない期間はどうする?

インプラント治療では、失った部位に人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を取り付けます。

しかし、インプラント体を埋め込んでからしっかりと結合するまでには数か月かかるため、その間に一時的に歯がない状態になることがあります。

歯がないまま放置すると、見た目が気になるだけでなく、食事や会話、噛み合わせにも支障が出る可能性があります。

歯がない間は、仮歯や仮入れ歯などの一時的な処置を行うのが一般的です。

ここでは、歯がない期間の代表的な対応方法について詳しく解説します。

仮歯を装着する

歯が1本~数本欠損している場合、仮歯を装着する方法がよく用いられます。

仮歯は、インプラント治療が完了するまでの間、見た目の自然さや噛む機能を一時的に補う役割を果たします。

仮歯の装着方法には以下の2通りがあります。

  • インプラント体(フィクスチャー)を利用
  • 隣の歯を利用

ここでは、これらの代表的な装着方法について詳しく説明します。

インプラント体(フィクスチャー)を利用

インプラント体(フィクスチャー)を埋め込んだ部位に直接仮歯を取り付ける方法です。

条件が揃えば、抜歯当日にインプラント体を埋め込み、仮歯を装着することができる『即時荷重インプラント』と呼ばれる対応ができる場合もあります。

この方法の大きなメリットは手術直後から自然な見た目を保てることです。

接客業などの人前に出る仕事をしている方や、日常生活に影響を出したくない方には適しているでしょう。

ただし、インプラント体に過剰な力が加わらないよう、仮歯の形態や噛み合わせを細かく調整する必要があります。

隣の歯を利用

もう一つの方法は、仮歯を隣接する健康な歯に接着剤などで固定する方法です。

インプラント部位に直接負荷をかけないため、骨との結合を優先したい場合や、初期の安定性に不安がある場合に用いられます。

この方法は、比較的簡便で、負担も少ないですが、固定力がやや弱く、仮歯が外れやすいという短所もあります。

また、支えとなる歯に過剰な力が加わらないように注意が必要です。

仮入れ歯を作成する

歯が複数本欠損している場合や、上下の噛み合わせのバランスを保ちたい場合には、仮の入れ歯を使用するケースもあります。

仮入れ歯は取り外しが可能で、治療の進行状況に合わせて微調整しやすいのがメリットのひとつです。

また、顎の形や歯肉の状態が大きく変わる初期の治療期間にも柔軟に対応できます。

ただし、審美性や装着感においては、仮歯に比べて違和感を覚える方もいるため、使用方法や注意点について歯科医師としっかり相談することが大切です。

インプラントで歯がない期間に仮歯を入れる理由

インプラントで歯がない期間に仮歯を入れる理由

インプラント治療では、人工歯を装着するまで一定期間歯がない状態が続くことがあり、この期間に仮歯を装着するのが一般的です。

仮歯を装着することで見た目だけでなく、機能面や治療の円滑な進行にもさまざまなメリットがあります。

ここでは、仮歯を入れる理由について詳しく解説します。

歯並びや噛み合わせを保てる

仮歯を装着することで、歯並びや噛み合わせのバランスを維持できます。

歯がない状態を放置すると、周囲の歯が空いたスペースに倒れこんでしまったり、噛みあっていた歯が延びたりして、歯列全体のバランスが崩れる場合も考えられるでしょう。

インプラント治療は長期に渡ることが多いため、その間に歯が移動してしまうと、予定した人工歯がうまく入らず、治療のやり直しが必要になるケースもあります。

仮歯によって、トラブルを未然に防ぎ、治療をスムーズに進めやすくなります。

審美性を保てる

仮歯は、見た目の違和感を軽減し、自然な印象を保つのに役立ちます。

特に前歯など目立つ部位では、歯がない状態で過ごすことに抵抗がある方も少なくありません。

仮歯があれば、日常生活で他人の視線を気にせずに過ごすことができ、仕事や人前での会話にも支障が出にくいです。

見た目を気にせず治療に専念できるため、心理的な負担が軽減できるでしょう。

傷口を保護できる

インプラントの手術直後は、歯肉に傷があるため非常にデリケートな状態です。

この期間に仮歯を装着することで、飲食物や歯ブラシによる刺激、細菌の侵入などから傷口を守ることができます。

傷口の保護は、痛みの緩和だけでなく、感染リスクの軽減にもつながります。

口腔内には細菌が多く存在するため、仮歯でしっかりガードすることが、治療の成功率を高めるうえでも重要です。

発音への影響を軽減できる

歯は発音にも大きく関与しており、特にサ行やタ行などは歯がないと発音がしにくくなります。

歯がないことで、空気が漏れやすくなり、滑舌が悪くなったり、話しにくさを感じたりすることもあります。

仮歯を入れることで、舌や口の動きがスムーズになり、発音の違和感を減らすことができるため、会話がしやすくなり、コミュニケーションのストレスも軽減されるでしょう。

インプラントで歯がない期間の注意点

インプラントで歯がない期間の注意点

インプラント治療中、歯がない期間を快適に過ごすためには、いくつかの注意点があります。

ここでは、特に重要な3つのポイントを紹介します。

清潔に保つ

仮歯の周辺は汚れが溜まりやすく、ケアを怠ると細菌が繁殖して炎症や感染の原因になることがあります。

特に仮歯は構造上、歯と歯肉の境目にすき間ができやすく、表面もざらついているため、プラークや食べかすが付着しやすい傾向があります。

そのため、歯ブラシによる丁寧なブラッシングや歯間ブラシ・フロスの活用、さらには洗口液でのうがいを習慣づけて、口腔内を常に清潔に保つことが大切です。

清掃時には、仮歯や周囲の組織に負担をかけないように、力を入れすぎずやさしくケアしましょう。

強い力をかけない

仮歯や仮入れ歯は、比較的弱い素材や接着剤で装着されています。

強い力が加わると、仮歯の破損や脱落、さらにインプラント本体への過度な負荷に繋がるおそれがあります。

歯磨きの際は、柔らかいブラシを使ってやさしく磨き、噛みしめたり固いものをかじったりしないように意識することが大切です。

万が一、仮歯が割れたり外れたりした場合には、すぐに歯科医院へ相談してください。

食事に気を付ける

インプラント治療中は、食事にも配慮が必要です。

仮歯は衝撃や圧力に弱いため、固い食べ物(せんべい、ナッツ、固い肉など)を食べると破損のリスクがあります。

また、キャラメルやガムなどの粘着性の高い食品は、仮歯が外れる原因になるため避けましょう。

特に手術直後は、スープやヨーグルト、豆腐、ピューレなど、やわらかく消化しやすい食品を選ぶことで、傷口に負担をかけずに済みます。

食事の工夫は治療のスムーズな進行にもつながるため、歯科医師の指導を受けて日頃の食生活に気をつけましょう。

まとめ

インプラント治療では、歯がない期間が一時的に生じることがありますが、仮歯や仮入れ歯を使用することで、見た目や機能を補うことができます。

治療の内容やお口の状態によって、歯がない期間の長さは異なりますが、一般的には数週間から数か月程度です。

この期間に仮歯や仮入れ歯を装着する場合には、歯科医師の指示を守り、適切なケアを心がけることが大切です。

辻岡歯科医院』では、インプラント治療の治療内容や疑問などにお応えする無料の相談会を毎日開催しています。

歯がない期間についての質問にも丁寧にお答えしますので、ぜひご相談ください。

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